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PRODUCTION CASE

制作事例

その建具はドアマンか門番か

  • 執筆者の写真: 大池建具店
    大池建具店
  • 2021年5月22日
  • 読了時間: 2分

とある店舗テナント、画像はその入口についていたドアです。

ドアそのものの造りは決して悪くはないですし、使用感も少なく、前のお店屋さんが綺麗に使われていたことが伺えます。



……でも、どうですか?

どことなくお店の中へ入りにくい雰囲気を感じた方もいらっしゃるのでは?

なぜでしょう???



勘の良い方はもうお気づきかもしれません。そう、ドアにも周りの壁にも窓がないんです。

すると、店内の様子や気配が全く感じられません。これでは初来店のお客さんは(どんなお店なんだろう?入っても大丈夫かな?)と足踏み状態になるかもしれませんね。



で、新しく作ったのがこちらのドア。

ガラス面を大きく取り、スタッフさんやお客さんが廊下を行き来する様子がドアを閉めた状態でも視認できるようにしました。店内の活気が外からも見えると興味が湧いたり、入りやすい印象を受けるものです。



さて、今回のポイントは建具の形によってその先の空間への印象が大きく変わるということです。



建具は部屋と部屋、空間と空間を隔てるアイテムです。ということは人を迎え入れる形の建具もあれば、人を拒絶する形の建具もあります



店舗エントランスドアは人を迎え入れる建具です。ドアマンです。また或いは退店したお客さんを見送る建具です。中の様子が良く見えたり明るい雰囲気だったり(もっと言えば、何かあった時にすぐに出られる安心感)する建具が望ましいのではないでしょうか?



次にトイレのドアはどうでしょう?

大きな窓があったり鍵がなかったりしたらちょっと困りもの笑

そう、トイレのドアは人を拒絶する建具なんですね。



では最後に、会員制のお店のエントランスはどっちの建具でしょう?

迎え入れるタイプ?それとも拒絶するタイプ?

……実はどちらもあり得ます笑



その先の空間にどういう印象を与えたいか、そのためにはどういう形の建具が望ましいのか。ご意向をじっくり伺い、そこからお客さんが本当に望むモノは何なのか察するところからオーダーメイドは始まります。



さて、あなたのお望みの建具はドアマン?門番?それともまた別の…?

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